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既刊

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第8巻 最適輸送理論とリッチ曲率, 桑江一洋; 塩谷隆; 太田慎一; 高津飛鳥; 桒田和正, 2017, 141p, 税込価格2,530円(送料 310円)
 本書は,最適輸送理論の始まりから最近の微分幾何学への応用に到る研究発展の主要部分を概説したものであり,中央大学で2015年に開催されたEncounter with Mathematicsの講演予稿に基づいている.18世紀のモンジュの問題に始まる最適輸送理論の歴史と基本的結果から出発し,リーマン多様体の比較幾何と収束理論に関連する動機づけについて触れた後,最適輸送理論の微分幾何学への応用,特にリッチ曲率が下に有界な測度距離空間の幾何学・解析学のここ10年程の爆発的な研究の進展について紹介する.必要な予備知識は測度論とリーマン幾何学の基礎のみであり,大学院生にとって良い入門書であるとともに,研究者にはこの分野の概要を知るための最適な講義録である.
第7巻 山辺の問題, 小林治; 芥川和雄; 井関裕靖, 2013, 75p, 税込価格1,783円(送料 215円)
 本書は山辺の問題の解決の全貌を描いたものである.幾何解析学において,山辺の問題は,正質量問題,山辺不変量などとも関連する広い射程が認められるが,証明の構造は入りくんでいる.本書はこの全貌を,基本的な議論から出発し,意を尽くした説明によって叙述する.リーマン幾何の基礎を予備知識とし,大域解析の議論が丁寧に説明され,大学院のセミナーのテキストとしても好適である.
第6巻 CR構造の理論, 倉西 正武; 林本 厚志, 2012, 89p, 税込価格1,936円(送料 215円)
 本書は東京大学で行われた集中講義をまとめたもので,セゲー核の特異性が出てくる様子をCR構造の超局所解析を使って紹介した講義録である.先ず,CR作用素,セゲー核などを解説した後にシンプレクティック写像やハミルトン関数を定義する.これらを使って一般の超曲面のCR構造をハイゼンベルグ空間のそれに写すフーリエ積分作用素を構成し,セゲー射影をフーリエ積分作用素とみなしてセゲー核の特異性を導き出す.そのためにフーリエ積分作用素によるCR作用素の変換則の精密な議論を行う.予備知識は位相線形空間の基本事項のみで,各々の計算は省略なく丁寧にされているので,初心者にはよい入門書であり,研究者にはこの分野の概要を知るための最適な講義録である.
第5巻 ねじれAlexander不変量, 北野 晃朗; 合田 洋; 森藤 孝之, 2006,183p, 税込価格3,259円(送料 310円) [PDF] [正誤表]
 ねじれ Alexander 不変量は1990年代に和田昌昭とX. S. Linによって独立に導入された.本書では,現在も活発に研究されているねじれ Alexander不変量に関連する結果を,結び目の場合を中心に解説している.前半では,古典的な Alexander 多項式についての基礎的事項が様々な観点(無限巡回被覆空間,Seifert 曲面,Fox の自由微分,Reidemeister トーションなど)から述べられている.Alexander 多項式に関するこれらの諸結果が,後半部分でねじれ Alexander 不変量の枠組みに一般化される.結び目のファイバー性と可逆性の判定,基本群の線形表現の変形など,種々の応用やコンピュータを用いた具体的計算例についても触れられている.初学者のみならず,専門外の研究者にも読みやすい形でねじれ Alexander 不変量を概説した基本的文献である.
第4巻 共形場理論入門, 土屋 昭博 述; 桑原 敏郎 記, 2004, 117p, 税込価格1,936円(送料 310円)[PDF]
 共形場理論に関心をもつ人のために,その手法と考え方を初歩から解説する入門書.京都大学で行なった集中講義『共形場理論入門 --- 作用素積展開のしかた教えます』をもとに,共形場理論における基本的手法,考え方である作用素積展開,共形場ブロック,N点関数系とそれが従う確定特異点型微分方程式等について丁寧に説明する.そのために Boson 場を扱い,Wick の定理を証明したあと,$sl_2(C)$ 型アフィンリー環の可積分表現に従う$P^1$上の共形場理論を展開する.
第3巻 リーマン多様体とその極限, 大津 幸男; 山口 孝男; 塩谷 隆; 加須栄 篤; 深谷 賢治, 2004,384p, 税込価格4,990円(送料 360円)[PDF]
 本書は,多様体論の基礎的な素養を持つ読者を対象に,大域リーマン幾何学の最近20年くらいの発展の主要部分を専門家が解説したものである.本書に収められた内容を解説した成書は欧文のものでも見あたらない.本書は微分幾何学の主要な分野の一つであるリーマン幾何学を基本的な文献であるといえよう.
第2巻 作用素環と幾何学, 夏目 利一; 森吉 仁志, 2001, 230p, 品切れ, [PDF]
 作用素環の理論の基礎および指数定理との関わりについての優れた概説である.一応幾何学者を念頭に置いてかかれているが,作用素環の理論に興味を持つ広い範囲の読者に興味のもてる内容になっている.
第1巻 3次元接触構造のトポロジー, 三松 佳彦 (付:Hamilton系の周期 解の存在問題とJ-正則曲線 小野 薫), 2001, 131p, 品切れ, [PDF]
 本書は,接触幾何学の3次元の場合を中心とした概説である.力学系や葉層構造,3次元多様体論などの視点からの解説が三松氏によってなされ,概複素曲線の方法が小野氏によって解説されている.接触幾何学,シンプレクティック幾何学,低次元多様体論,力学系,数理物理学などに興味を持つ人に最適である.

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