日本数学会
男女共同参画社会ワーキンググループ
「男女共同参画社会に向けて」
−春の年会における取り組みについて−
(「数学通信」第8巻第1号 2003年5月)
2003年春の年会(於東京大学)において、1)年会期間中の
保育室設置に関するアンケート実施、2)男女共同参画に
関する懇談会開催 を行ないましたので、そのご報告を致します。
- 1)年会期間中の保育室設置に関するアンケート集計結果報告
このアンケートは、単に「保育室設置をすべきか否か」
といった抽象的なことを尋ねるものではなく、現実に利用される会員が
どのくらいいるのかを調べるためのものでした。
アンケートにご回答下さった方々には大変感謝いたします。
実施後に、アンケートについての広報が不十分であった
とのご指摘を頂きました。この点の不手際をお詫びします。
以下、アンケート結果の概要を書きます。
回答総数:20件(うちメールによるものは 2件)
回答者は、
男性会員 8名、女性会員 11名、不明 1名 |
常勤職 14名、任期つき職 2名、
非常勤職 2名、学生 2名 |
でした。主な項目については
- (i)保育室があれば年会に参加しやすくなると思う:
- 13名
- (ii)機会があれば保育室を利用したい:
- 現在:男性会員 6名、女性会員 7名
- 将来(今から5年間のうちに):男性会員 1名、
女性会員 5名
- (iii)
利用したい延べ日数:
- 2日 5名、3日 3名、(上位2つのみ)
- (iv)保育料の上限値(一人あたり1時間につき):
- 900ー1199円 8名、1500円以上 2名(上位2つのみ)
以上の結果を受けて、数学会においても年会期間中の
保育室には利用者
がいると判断し、理事会はその設置に向けての具体的な検討を始めました。
-
2)年会最終日に行なわれた「男女共同参画に関する懇談会」に
ついて
参加者は12名(男性会員 4名、女性会員 8名)で、
2時間にわたりいろいろな
ことを幅広く話し合いました。多くの男性会員はもとより、女性会員
も一部の方たちを除けば、男女共同参画については今まで大きな関心を
持ってこなかったようです。でもいざ考え始めると、いろいろなことが見えてくる
ように思います。 参加者からは、「これまで他の女性数学者と話す機会が
なかったので、とても有意義でした」という感想を頂きました。
今後も機会を設けて、同様の懇談会を催したいと考えています。
最後になりましたが、ご参加くださった方々に
お礼を申し上げるとともに、
懇談会が他の委員会やシンポジウムの都合で人の少なくなる年会最終日
に行なわれたこと、また広報が不十分で会のことを知らずに参加でき
なかった学会員が少なからずいらっしゃったことについては、深くお詫び
致します。
(文責:担当理事 織田孝幸)
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最終更新日: 26 May 2004